野菜のどの部分を食べているのか
中国料理の実習中に、学生から「搾菜(ザーサイ)って何ですか?」との質問がありました。茎が肥大したものと説明をすると、「根っこだと思っていました」との答えでした。私たちは普段食べている野菜のどの部分を食べているのか、勘違いしていることがあるかもしれません。
例えば、これから旬を迎えるさつまいもや里芋、カリフラワー、ごぼう、春菊、大根、ブロッコリー、ほうれん草、レタス(意外ですが冬野菜です)、れんこんなど。そして、冬に活躍する白菜、にんじん、ねぎなど、これらの野菜のどの部分を私たちは食べているのでしょうか?
まずは、「根」を食べる野菜は、さつまいも、ごぼう、大根、にんじんです。これはわかりやすいですね。
では、じゃがいもや里芋、れんこん、しょうがはどうでしょうか?これらは実は「茎」に分類されます。地下茎の一部が養分を蓄積して肥大した部分です。
次に、「葉」を食べる野菜は、春菊、ほうれん草、レタス、白菜、ねぎです。こちらもわかりやすいですね。
さらに、花の「つぼみ」を食べる野菜として、カリフラワーやブロッコリーがあります。カリフラワーは和名で「花野菜」、ブロッコリーは「緑花野菜」とも呼ばれます。名前の通り、これらの粒々した部分がつぼみです。ブロッコリーを冷蔵庫に保存していて黄色く変色することがありますが、冷蔵庫の中でも少しずつ成長をしてつぼみが膨らみ、黄色い花が咲く準備をしているからです。
野菜のどの部分を食べているかを話題に、食事をもっと楽しむことができるかもしれません。