腸活に漬物はいかがですか?

腸活に漬物はいかがですか?

腸活ということばが流行っているようですが、古来より日本人は、漬物などの発酵食品から、乳酸菌を取り入れてきました。

食欲も落ちる暑さの中、食事作りも大変です。そのような時に、火を使わずに食卓のいろどりと乳酸菌を取り入れるために、漬物はいかがでしょうか。熱中症予防のために、塩分補給にもなりますし、夏野菜には水分が多い食材が多くあります。

和食の漬物は、地方特有の名物がいろいろとありますが、家庭で簡単に作ることができるのが「ぬか漬け」です。ぬか漬けは、米ぬかと塩、水を混ぜたぬか床に材料を短時間漬けたものです。独特の香りやうま味は、酵母や乳酸の発酵により、米ぬかの成分が分解されて作られます。ほとんどの野菜を漬けることができ、ぬか床はしっかりと毎日かき混ぜることで長く使うことができますよ。

漬物というと和食のイメージですが、ピクルスやキムチも漬物です。

西洋の漬物は、野菜の酢漬け「ピクルス」「ザウアークラウト」です。ピクルスは、酢や香辛料などの調味液に野菜を漬けこんだ、長期保存ができる保存食です。ハンバーガやサンドイッチの具材としておなじみですね。スーパーマーケットなどで見かける小さいきゅうりのピクルスは発酵させないタイプです。また、酢を使わずに塩と水だけで自然発酵させるのが、ザウアークラウトです。これも保存食です。そのまま食べるだけでなく、炒め物、ワイン煮などにも活用できます。

韓国の漬物といえば「キムチ」ですね。キムチとは漬物の総称で、野菜をトウガラシ、にんにくなどと漬けて、乳酸発酵させたものです。キムチの種類として「ムルキムチ(水キムチ)」があります。辛くなく、乳酸菌が多いと言われ、汁も飲むキムチです。白菜や大根、きゅうり、かぶとともに、梨やりんご、柿などのフルーツが加えられています。これは、乳酸発酵を助けるために一緒に漬けられます。

野菜が高い今年の夏、せっかく買った野菜を無駄にしないように、家庭でできる簡単漬け物に挑戦、腸活にも役立ててください。



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