調理実習室の水は飲めますか?

先日、「調理実習室の水は飲めますか?」と学生から質問されました。
とっさに「飲めない水だったら、調理に使えないでしょ!」と答えましたが、
後で考えると、衛生的ではないという意味ではなく、飲料水は、浄水器を
通した水や、買うものと思っていたのでは?… とも考えられました。

最近では、お茶もペットボトルで冷蔵庫に入っているものだと思っている
子供たちが多いと聞いています。

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以前は、都水などの水道水は臭くてまずいと言われていましたが、最近の
水道水はおいしい水になったと言われています。
かつての飲料水は川の水や湧き水を利用し、やがて井戸水の利用に変わって
いきました。江戸時代には、神田上水や玉川上水がひかれ、明治20年には
横浜で最初の水道がひかれました。その後、函館、長崎、大阪、広島、東京、
神戸、広島と続き、その他の都市にも水道が普及しました。

では、おいしい水とはどのような水でしょうか? 
飲みなれた水の水温を体温より20~25℃位低くした水だそうです。
ただし、気温や湿度、その人の健康状態によりおいしさは変わります。

最近では、ミネラルウォーターなどの飲料水を購入する方が多くなりました。
市販されている飲料水には“硬水”と“軟水”があります。“硬水”はカルシウムと
マグネシウムの含有量が100mg/ℓ以上、“軟水”は含有量が100mg/ℓ未満と日本
では分類されています。

それぞれの水に特徴があり、“硬水”はしっかりとした飲みごたえがあり、
“軟水”は口当たりがやわらかくさっぱりとしています。

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もしも、料理(特に和食)に使う時には“軟水”が向いています。だしをとる時
にも軟水の方がおいしいですし、日本茶を入れる時にも“軟水”では風味や色が
きれいに出ますが、“硬水”を使ってしまうと本来の風味や色が出せません。

水は水ですが、使用内容に応じて、向き不向きがあります。



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