身体を温める唐辛子

身体を温める唐辛子

寒くなり、温かい豚汁や煮込みうどんに七味唐辛子を吸い口として加えて食べると、身体が温まり、おいしさが増します。(吸い口とは、汁物などに香りを添えて季節感を出し、食欲を増進し、味わいを深める役割を持つものをいいます)

唐辛子の原産国は南アメリカですが、日本には、室町時代後期にポルトガル人が伝えたという説や、加藤清正が朝鮮から持ち帰ったという説など、複数の伝来説があり、健胃剤や食欲増進、消化促進のために使われ、凍傷予防や冷え性改善、リウマチ、疲労回復などにも効果があるとされてきました。唐辛子に含まれるカプサイシンは、代謝を高め、発汗と血流を促す効果があります。
また、おばあちゃんの知恵として、靴の爪先に唐辛子を入れておくと、凍傷が防げると言われ、昔の人は寒い日に、靴の爪先に唐辛子を入れて足を温めていたそうです。

唐辛子の仲間には、身体を温めてくれる辛味種としては鷹の爪や伏見辛、ハバネロ、ハラペーニョなどがあり、香辛料としてよく使われています。甘味種には、野菜として食べられるピーマンやししとう辛子が仲間です。

現在、自宅の庭で島唐辛子を栽培しています。青い島唐辛子は、刻んでしょうゆに入れて料理に使っています。白身魚のお刺身に良く合い、また、辛子みそにしてもおいしいですよ。温暖化の影響か、まだまだ花が付き、唐辛子が豊作です。赤くなったら、細かく刻んで唐辛子粉にしようと計画中です。
今年の冬は唐辛子を使った料理で、ほかほかな食卓になりそうです。



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