食い合わせ

食い合わせ


土用の丑の日は、本来、“う”のつく食べ物を食べて夏バテしないように精をつけ、
無病息災を祈願するものでした。
中でもうなぎ食べるようになったのは、たんぱく質や疲労回復に役立つビタミン
B2などを豊富に含んでいるからです。このことは以前のコラムの中で「うなぎと
梅干しは食べ合わせが悪い」について書きました。

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食べ合わせの悪いものを“食い合わせ”といい、一緒に食べると体調を崩したり、
お腹をこわしたりするといわれる食品の組み合わせのことです。
食い合わせについては、奈良時代から言われ、広まったのは江戸時代です。
貝原益軒が書いた「養生訓」の中に「同食の禁忌」があり、あまりにも有名に
なってしまったのが「うなぎと梅干し」でした。また、江戸時代初期の料理本
にも食い合わせが書かれており、「うさぎと白鶏/しょうが/かわうそ/からし」
「猪としょうが/そば」「牛肉とにら」「「鶏のたまごとにら/魚肉」「野きじと
なまず/きのこ」「野鶏と猪/ふな」「すっぼんと莧(ひゆ)」を同食すべからず
と書かれています。

現在でも、「うどんとすいか」「天ぷらとすいか」「そばとたにし」
「どじょうととろろ」「たにしとこんにゃく」「きゅうりと油揚げ」
「鯉としそ」「びわとそうめん」など、たくさんの言い伝えがあります。

現在の私たちの食生活ではあまり縁がなくなってしまった食べ物や、
おもしろい組み合わせがありますね。
言い伝えられてきた食い合わせは、身体を温める食品と冷やす食品の
組み合わせなどで、科学的根拠は不明確です。



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