秋の味覚“さつまいも”
朝晩の空気から秋を感じられるようになり、店頭にも秋の味覚が並ぶ季節になりました。しかし、野菜類は酷暑の影響を受けてどうなるのかと心配になります。一方で、店頭にはおいしそうなさつまいもが並んでいます。
おいしいさつまいもの見分け方は、皮の色が鮮やかで傷や黒ずみがなく、ヒゲ根が少ないものを選ぶことです。ヒゲ根の跡が深いものは、筋っぽい可能性があります。
この時期ならではの行事に芋掘りがあります。ただ、掘りたての芋はまだあまり甘くありません。日に当ててしばらく置くことで、でんぷんが酵素分解され糖化し、甘さが増していきます。食べるのは少し我慢しましょう。
皆さんはどのようなさつまいもがお好みでしょうか。
ホクホク系なら、なると金時、紅あずま、紅さつま。昔ながらのホクホクとした食感と程よい甘さが特徴で、焼き芋、レモン煮、天ぷら、炊き込みご飯の具に合います。
しっとり系なら、高系14号やシルクスイート。滑らかでしっとりとした舌触りに加え、甘みがありながらさっぱりとした品種で、お菓子から料理まで幅広く使えます。
ねっとり系なら、紅はるかや安納芋。強いねっとり感が魅力で、焼き芋、干し芋、スイートポテトなどのお菓子作りに向いています。
さつまいもを調理する際は、60~70℃の温度でじっくり加熱すると甘みが増します。そのため石焼き芋はとても甘く仕上がります。家庭では電子レンジ加熱より蒸し芋、そしてなるべく丸ごと調理を。天ぷらも薄切りより厚切りにした方が、火がゆっくり通り、より甘く仕上がります。